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Taku's World

2022/12/05

Soccer欧州文化と日本

これはスペイン戦の後に書いている。SoccerWorldCup、日本は予選突破。ドイツ、スペインを下してのEグループ1位通過は見事。ふと思い出した。「欧州のSoccerはね、兵士が髑髏を蹴り合ったのが起源。ピッチは戦場です。勝てないですよ。」今から26年ほど前、日韓WorldCup前にヨーロッパへ出張で出かけた時だった。ミュンヘンで私をガイドしてくれたのは、「はな・ベルツへの旅」(講談社)の作者、ミュンヘン在住の眞寿美・シュミット・村木さんだった。村木さんは、ミュンヘンで転がり込んでくる小倉ら日本のSoccer選手の面倒見ていらっしゃった。その彼女が語ったのが、上記の言葉。スポーツGameだった我が国Soccerと欧州のSoccer観の違いを述べたのだった。ピッチが戦場であった兵士のような選手とスポーツ選手では、闘う前に負けている。そう私は理解した。が、今や、Japanに招集された選手の26人中19人が海外でプレイヤーしている。ドイツ戦では、ブンデスリーガでプレーしている日本選手が、同じブンデスリーガーと闘った。同国同士の戦いと報じたドイツ誌もあった。サッカー観はもはや欧州と同じくしている。同じサッカー文化を背負った選手達が戦闘したということだ。それが、ドイツ戦であり、スペイン戦だった。三苫、田中碧は小中を同じくしていたが、育ったのはクラブチーム。恩師はその監督だ。部活ではなかったのである。

2022/11/28

日本敗戦の予感

日本は負けるのではないか、そんな予感がした一昨日から昨日だった。予感がしはじめたのは、連日、マスコミ報道は日独戦一色。もう予選Gを通過したような報道ぶりで、日本中が浮かれ立っていたこと。今やサイバー空間とフィジカル空間が融合した時代。SNS等を介して、国内のかような気分がカタールにいる選手達に伝播しないわけがない。緩みを呼ぶ。実際、ドイツ戦に比し切実感や挑む雰囲気を感じない試合だった。二回目によぎったのは、カタールとの時差が6時間と知ったときだった。午後7時のキックオフ。現地では午後1時。気温は26度から31度だという。コスタリカの平均気温は26度。ぴたりだ。比較的涼しい欧州でプレーする選手が多いJapan11とでは、暑さのリスクが違う。札幌、ミュンヘン、ミルオーキーだ。3回目の予感はJapanの先発メンバーを見たとき。監督は、この戦いに勝負をする前にスペイン戦が過ぎっているのではないかと感じた。コスタリカ戦が予選Gを通過する鍵になる、そうとは思わなかったのだろうか。コスタリカには普通に勝つと思い込んだのではないか。一番苦言を申し上げたいのはマスコミ。視聴率稼ぎに走ったと思う。まるで受験生の点数稼ぎと同じだ。ついつい、私もコスタリカには普通に勝つと洗脳されていた。

2021/01/27

高齢者と老人は異なる

 いよいよ今月卯月の半ばには満の古稀を迎える。数え年ではもう既にである。
「酒 債 尋 常 行 處 有 人 生 七 十 古 來 稀 酒 債 尋 常 行 處 有」(曲江 杜甫)
人生70年古来稀だというが、今やうじゃうじゃ。人生80年の時代、たかが70歳だ。だが、古稀を迎える私より遙かに若かった人がいたし、いる。地下鉄サリンで一躍世界に名を馳せた聖路加病院の故日野原重明氏。サリン事件のこの時、83歳で陣頭指揮を執り630名の治療にあたった。3年前の80歳の時に、大災害に備えて廊下、待合室の壁面に酸素配管2000本を設置していたそうだ。2017年満105歳で世を去られたが、96歳でなお教壇に立っていた。諏訪中央病院鎌田實先生。1948年生まれというから私より3つ上。チェリノブイリ、イラク、東北の支援を今なお続けている。「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ」このことばにぐっときた。励ましの名人だ。何と言っても加山雄三。1937年4月生まれと言うから満83歳か。それでも若大将と呼ばれる。うらやましい限りだ。歌と海をこよなく愛す。タレント業のほか、音楽家としてギタリスト・ピアニスト・ウクレレ奏者、画家でもある。
 高齢者即ち老人ではない、と思い切って私は見栄を張る。北城恪太郞さんではないが、(あ)明るく、(た)楽しく、(ま)前向きに生きることができる人は美しく若々しい。そしてプロであり続けている。人はみな何かのプロだ。プロはその人しかできない何かができる。日野原さんも、鎌田さんも、加山雄三もできる何かをもって、明日を夢見てなお向上心を忘れず、それぞれの社会で人々に勇気と希望を与え、光を放っている。その活力、エネルギー。若い!いくら年齢重ねたって若くはいられるのだ。その逆を言えば、その心の持ちようを失った人が老人なのである。

2019/07/29

佐々木投手の登板回避と部活の闇

部活ガイドライン 抜け道探る動き 「闇部活」の実態

名古屋大学大学院の内田良が表記の小論をWEB上に寄せている。部活ガイドラインの内容は、平成9年9月の体育審中間まとめの内容に近い。あれから22年、何ら変わっていないということだ。だが、その中間まとめも当時の高体連、中体連の組織をあげての抵抗にあって、本答申では消えている。大体が、部活動の負担軽減など彼らが賛成するわけがない。高体連も中体連も、新潟高野連の負担軽減にクレームを付けた高野連も、役員たちはその既存の体制の中で地位を得ている人たちだ。その彼らが自らの足下がぐらつくような改革に乗ってくるわけがないのである。そして、部活動の厄介なところは、特に高校は〇〇大学何人合格、全国総体優勝などを生徒集めのPRに使い、まるで自校の教育成果が有名大学に入れることやインターハイで好成績を修めるところにあるような振る舞いをしているのだから、そう簡単に改革ができるわけがないのである。現実を見たらいい。国際大会で活躍している選手たちで、部活動だけで育ってきた選手が何人いるのか。我が国の全体的な国際大会の結果を見たって、個人スポーツが殆ど。野球やサッカーだって、部活動育ちではなく、クラブ育ちが殆どだ。もっとも中体連の野球は軟式だが。もはや選手育成などは部活動では無理なのだ。大体が公立中学校は小規模校化でチームスポーツはチームを組むこと自体が難しくなっている。学校体育は生涯体育の一貫に位置づけて、ほどほどに、そして運動を好きになるところで十分なのだ。私学経営者もスポーツで経営しようとするなら、クラブをつくればいい。高校に在籍させて、例えば野球のために授業は適当でいい。成績不良でも単位はあげる、修学旅行は行かせず練習優先、なんてあってはならないはずが、それがまかりとおる。変ですよ。それは大蔵省、財務省、それに文科省の責任が大きい。部活動を容認し学校体育でスポーツ行政をやってきたおかげで、この国には、プロのスポーツ指導者が育たなかった。要するに科学的知見をもったスポーツ指導者が殆どいないという状況を生み出してきたのである。生涯スポーツ振興にはお金がかかる。余程学校で学校の施設を利用して、学校の先生方にまかせておいた方が安上がりにできるからである。逆にスポーツ指導者で生計を立てるには、水泳、柔道、剣道、最近では卓球、体操等、個人が入会できるスポーツの分野でしかない。奇しくも大船渡野球部の國保陽平監督は、筑波大学体育専門学群を卒業、社会人クラブチームにも所属し野球米国にも渡り独立リーグの選手にもなっている。さらに監督とはいっても体育科を担当するの教師なのである。大学での知見、米国での経験など国際感覚も有した監督だったのである。佐々木投手は奇跡的によき監督に巡りあったというべきである。
 野球は特別ではない。朝日新聞や毎日新聞が大会を組織しイベントにし記事にしているからおかしくなる。多くの他の種目と同様で、全国大会はインターハイなのである。一同に会せずともいい。5月から1週間に一度の地域リーグ戦や代表戦を7月までにやって代表が甲子園に集まったとしても、4日以上は開けるようにしないといけない。夏の暑さの中、汗と涙、連投にもめげず、ファンがドラマを見るために部活動をやっているのではない。そんな美化されたストーリーのために野球をやっているわけではないはずだ。
 終わりに一言。私は昭和50年代に部活動を学校体育から外に出し、学社連携で実施した経験を有している。私自身、部活動に熱かった教員であったが、この学社連携の育成会によって、①専門的指導者を得て部活動自体の成績は飛躍的に向上した。②これが何より。中学校において、部活動の時間的制約を受けずに、放課後、学習における個人指導や生徒会活動、学級会活動が極めて充実した。勤務時間内から部活動を実施していた他校にはなかったことである。

2018/03/01

1994年生まれと教育体制

平昌オリンピックで活躍した羽二生選手の同世代、1994年生まれが話題になっている。何しろ凄い。 フィギアの羽二生弓弦、野球の大谷翔平、水泳の萩野公介に瀬戸大也、柔道のベイカー茉秋、バドミントンの 奥原希望、卓球の丹羽孝希、レスリングの川井梨紗子に土性沙羅、スピードスケートの高木美帆に サッカーの南野拓実。まだまだいるはず。戌年生まれだからワンダフル世代だというのは茉秋選手。 スーパープレイヤーが続出で、これは国が主導した組織体制整備によるところだという論調が目立つが、果たし てそれだけか。体育面で気になるのは二極化だ。15年前に比べると、1500㍍を走らせると1周半ほど遅れるタイム低下がある。この話は北島康介選手が活躍していた頃、盛んに言われていたことだが、別の見方をすると、この活躍競技は、個人種目が殆どで野球やサッカーもリトルやシニアなどスポーツクラブの歴史がある競技であることに気付く。欧米では古くからそれが普通で、そうして、そこで育った選手が世界で活躍してきた。日本のように学校の部活動で育ってきたわけではない。私も教員時代、部活動指導に熱中した方だが、それを見たアメリカ人にクレージーと言われてしまった。教員は学業指導が本分と言いたかったらしい。ミュンヘンに伺った際、小学生は、午前で下校して、午後は6面もあるサッカーコートでサッカーに勤しみ、時には同じサッカーコートで練習しているバイエルンミュンヘンの選手が指導することもあると聞いて、とてもかなうはずがないと思った次第である。 日本では、スポーツクラブに通うにはかなりの費用を要するので、そこには経済格差が生じている。ひょっとして磨けば玉になる選手が陽の目を見ていないのかもしれない。そういうところへ、行きたくてもいけない子どもがどれほど多いか。さらに、この1994年に着目していただきたい。1992年から段階的に実施されてきた学校週5日制は2002年に完全学校週5日制になって、あの評判悪いゆとり教育がスタートするが、彼らの小中学校時代は、学校週5日制、ゆとり教育のど真ん中だったのである。これは今となっては余り言われていないことだが、変化の激しい時代、当時すでに学校が教えきったり育てきったりできる時代はとうに終わっていた。生涯学習の理念のもとに、学校を核にしながらも、社会全体で子どもを育てようとした気運が高まった時代でもある。だが、この改革は二つの点で政策的な誤りがあった。一つは、社会全体に子どもを育てるシステムをまだ構築できていなかったこと。二つは、簡単に言えば学力観の転換に伴う指導技術を教員側が持ち合わせていなかったこと。自主的、自律的、主体的にと言っても、どれ程の教員がこのことの意味を理解し、授業に砕くとどうなるかが分かっていたか。理念先行型で現実とは乖離していたのである。
1994年生まれに話を戻す。申し上げてきた状況下で、学習塾は手吊り広告等に学力低下をかかげ、キャンペーンをはって、考えるゆとりや心のゆとりを否定して経営を維持しようとしたが、確実に足場を固めていったのがスポーツクラブで、それは、子どもたちに生じた土日や放課後をなどを取込んで、やがて、このような選手育成に成功するに至るようになったと推測できるのである。私の地元には、バルセロナで金メダルを獲得した当時中学2年生だった岩﨑恭子選手が在学していた中学校がある。同級生曰く「恭子ちゃん、うちのプールで一度も泳いだことないよね」。私はそれでいいと思っている。ただ、この平成14年に向けて、社会全体で子どもを育てるシステム構築にお金をかけた気配はなく、学校ではやれないことを社会が行う気運もシステムも構築できなかったところに、平成10年改革の失敗の要因の一つがあったと思うのである。教育改革であったはずが、学校改革に押しとどめ、しかも世間の批判を浴びさせて、学校だけで大丈夫という不安をあおって、受験産業は経営が維持できて今日に至っているが、それは時間延ばしに過ぎず、学習塾は淘汰の時代に入っている。それはスポーツクラブも例外ではなく、少子化の激しい波は、この国をさらいそうな気配を漂わせているのである。

2018/02/28

始まるぞールール改正

ピョンチャンオリンピックでの日本選手団の活躍に日本中が沸き立っているが


危ない危ない。かつて複合で日本が勝ち始めたら、距離とジャンプの配点比重を変え、ジャンプ競技では、身長
に対するスキ板の長さ制限という欧米人有利なルール改正を平然とやってのけた。今度は、フィギュアスケート
採点、カーリング、スピードスケートが狙われるかな。

2018/02/24

ピョンチャン五輪日本大活躍 でもねー

ピョンチャン。マススタートで髙木姉が金メダル。カーリング女子でも銅メダル。立派。日本躍進。でもね、日本が活躍すると心配なんだな。渡辺が出てきて複合にようやく勝てるようになってきたけれど、かつては日本は複合王国の1時期があった。ジャンプも団体は圧勝。うーん??。今は?それはね。日本が勝ち始めるとルールを変えちゃうんだな。欧米諸国が。ジャンプでは、板の長さが、長身に有利に変えられ、複合に至っては、ジャンプと距離の配点まで変えられ、さて、今度はパシュートか。最低4回以上交替しなくてはいけないとか、いろいろあるね。バレーボールだって、そうだった。日本の協会はルール改正には断固として対処すべきで、そんなこと許すなら腹を切るくらいの覚悟を示してほしい。フェアじゃない。アンフェアには負けるな。特定の国々が有利になるようにルールを変えられる競技なんて最低競技だ。

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