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Taku's World

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2022年5月

2022/05/25

70代、人生は自分が創る 雲外蒼天

 開いてみるものである。6月に奈良・京都方面を終活旅行しようか等と戯れ言から、奈良を下調べすべく、サライ11月号秋麗特大号を開いてみたら、どきりである。サライ・インタビューに登場していたのは稲田弘。肩書きにトライアスリート・88歳とあった。しかも、トライアスロンに70歳から挑戦したという。この気力に完敗。67歳で妻は逝き、その後は1人。トライアスロンを軸に食を管理して生活を創っている。気力もさることながら財力にも完敗。同じ人に若宮正子さんがいる。御年87歳。世界最高齢のプログラマー。いくつかの政府の審議会などの委員も務める。この人も67歳でパソコンを手にして、退職後を創っている。生活は創るもので、あるのではない。自分が創っていくのである。故長瀬省吾氏は仰った。70代が一番辛い。確かに。早速にその辛さを味わっている。いくつかのオファーを失い、何もない。何もないから自分で創る。その辛さ。来し方が偲ばれて、それで良かったのかと問うてくる。これも辛い。「雲外蒼天」、みをつくして料理帖巻1で、易者水原東西に澪が言われた運命だった。雲外蒼天、そう思って己の生活を処していかなくてはならないのだろう。

 

2022/05/04

みをつくし料理帖の舞台

 4月に入って高田郁の「みをつくし料理帖」。読み進めていくうちに作家高田郁の舞台設定に舌を巻いた。江戸の区割りを周到に再現している。
舞台の殆どは移転した俎橋付近のつる屋。九段坂に面していて、俎橋は飯田川にかかっていた。俎橋の対岸に創業文久元年の大丸屋米店があるとネット氏は報じている。俎橋向こうには靖国通りが走っているが、江戸期は武家屋敷でそんな通りはない。その先を右折すると神保小路に出る。それが現在の神田神保町さくら通り、すずらん通り。突き当たりが神田小川町の靖国通り。緩いカーブを当時のままに行くと土屋采女屋敷前に到る。現在の東京メトロ小川町駅、淡路駅辺りだ。往時はその隣が松平左衛門屋敷前。そこを北上。すると昌平橋手前で中山道にぶつかる。中山道は日本橋を基点に日本橋宝町、現三越(越後屋)、十軒店、今川橋を経て、この地に到り、上野広小路に進む。神田明神脇を抜けていくような道筋だ。
 昌平橋を渡る。そこは明神下。ご存知野村胡堂の銭形平次が住み、縄張りにしていた地とされているところである。この明神下通りは現在国道452号線、昌平橋通りと呼ばれている。この道の右手、現在の神田明神下交差点から上野方面に旅籠町2丁目、1丁目と続き、その先が金澤町で、その向こうは大岡備後守屋敷。澪や芳、おりょうに伊佐三、口がきけない太一らが住んだ長屋はこの金澤町にあった。金澤町とは前田藩ゆかりの地名である。現在の外神田三丁目の千代田区立外神田住宅(外神田3-5)地辺りで昌平小学校前だ。源斉先生の屋敷は昌平橋に近い旅籠町にあった。金澤町と神田明神下(昌平橋通り)を挟んで御臺所町、同胞町と続く。種市がそばを打っていた「旧つる屋」は御臺所町にあった。澪達の長屋と目と鼻の先である。外神田2丁目、外神田2-5あたりか。現在、近くにうなぎの明神下神田店がある。面白い。澪が手入れし、油揚持参でお参りしていた神弧のある化け物稲荷は古地図にもある。城下町の造りよろしく、明神下を嬬恋坂、鍵の手をさらに北上。武家屋敷にぶつかる。松平伊織屋敷で、そこは湯島天満宮下。その直前、松平采女屋敷と道路を挟んだところが化け物稲荷だった。澪達の長屋からそんなに近くはない。移転する九段坂下のつる屋からは遠くなる。余談ながら、つる屋を卑怯な手でいじめる登龍楼の主人は采女宋馬。この近辺に「采女」屋敷が多い。
 そばの「旧つる屋」は付け火にあって、俎橋、九段坂下に移転した。移転したつる屋まで歩くと30分以上はかかったであろう。通勤が遠くなったのである。
 みをつくして料理帖についてはこちらを。

久しぶりの投稿 中古本

久しぶりの投稿。4月に入って髙田郁の「みをつくし料理帖」にはまって全12巻をあっという間に読み尽くした。すべて中古本。平均して1冊260円程度。難点は、注文から手元に届くまで1週間から10日かかること。読みのペースに間に合わないことだ。全品、新品に近い。帯がついて、中には、新本についているガイドまで入っているのもあった。本体価格は1円から10円くらい。その他は送料。これで利を稼いでいるのであろう。後に知るのだが、中古本のよさは初版本が紛れ込んでるということ。このシリーズでも7~8册が初版だった。一気に読み進めて、このお話の舞台が面白くなって、江戸街考証をした。舞台は千代田区神田。九段坂下から俎橋、神田小路、昌平橋、神田旅籠町、同金澤町、同御台所町、同朋町、要するに神田明神下一帯。面白い。このことについては次に。

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