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2015/03/17

愚が知を裁く

 

人間社会は面白いもので、自分が理解が及ばないものは、否であり、邪であり、罪深いものと位置づける。歴史的にはガリレオ裁判が、その典型であろう。ガリレオは許されない存在だったのである。ガリレオよろしく、大概、真実や正論を述べるものは、排斥の憂き目に遭って、孤独に陥る。場合によっては危害も加えられる。夏目漱石の、「知に働けば角が立つ。情に棹させば流される」だ。何しろ、自分たちの常識以外のものは認めないのだから、話にならない。学べば学ぶほど、極めれば極めるほど、つまりは知を得たものは孤立していく。人間社会には、はみ出すものをそれを許さないという力学が働くようで、真実や正義は許されないのである。だが、それがやがて正論として、地位を獲得していくと、それを排斥した衆はどこかに消えて、いつの間にか宗旨替えをしている。時には、そういう類を、優秀で、柔軟性があり、社会のリーダーというらしい。はみ出したものによってのみイノベーションは可能でありながら、それを認めず、分かろうとせず、笑い話のようではあるが、革新を喜ばない衆が革新を唱えて、主流を描く。不思議なものだ。愚が知を裁く。没落していく社会は、たいてい、そのような図式を持っているようだ。

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