無料ブログはココログ

Taku's World

« 退職後のボランティア | トップページ | このすばらしい日本人 »

2012/03/11

退職記念旅行でベトナムへ

 定番の退職記念旅行でした。いささか定番過ぎて気恥ずかしさを感じながら出発しました。私どもの学生時代はベトナム反戦運動、成田闘争等々学生運動の激しい時代でした。何しろ私の大学受験年は学生運動で東大入試が中止。東京教育大もなし。安田講堂が占拠されたり、浅間山荘事件があったりで…。今になって思うと我が国を託したいような優れた人材も失われましたし、結局何を理想にしていたのか、その後の歴史、現代を見つめると理解できません。ソ連、中国、そして訪れたベトナム。あれが理想だったのでしょうか?私のように貧で育ち、貧を背中に大学の門をくぐったものから見ると、うさんくささを感じましたし、社会への甘えがあるように思えてなりませんでした。受験できるだけの幸せを感じなかったのでしょう。ただ、あの時代のあの学生たちのエネルギーは、現代の日本の若者にあってほしい、社会的関心度の高さですし、行動力だと思います。自分の内側に感じていた矛盾を思いっきり吐いていたように思います。ベトナム。海外はまずは首都から見るべきというのが私の方針で、ベトナムと言えばハノイです。世界遺産ハロン湾を見たかったこともありました。新興国としてのベトナムの活力を感じたかったこともありましたが、私ども世代が通り過ぎてきた時代にベトナムは避けて通れない存在になっているように感じます。アメリカと激しく戦い、その前は独立戦争でフランスと戦い、歴史的には中国と戦いを繰り返し、今なお南シナ海を巡って中国と争い、反中国キャンペーンを繰り広げているベトナム…

ガイドにはJTBの現地職員、アンさんがついてくれました。アンさんは父をアメリカとの戦争で失い(拷問で頭に電気を通されて死亡)、それで国の補助で留学が認められ、福井と岡崎で勉強したとか。多少たどたどしい日本語で私ども2人をガイドしてくれました。(何と幸運!2人しかツアー客がいなかった)。その説明から感じたままを書きます。

1 賄賂が横行している国で、病院でも賄賂、交通事故でも賄賂、裁判でも賄賂だとアンさんは嘆いていました。そして、それ故に貧富の差が激しい。月平均の収入は1万3千円くらい。私どもが案内されたランチの高級レストランでブランド品に身を包み、ベンツで消えた男女の若者4名がいましたが、彼らは、ランチ代に日本円にして1万なにがしかの支払いをしているはずです。月収分をあっという間に使う。どうやら事業家と高級官僚の子どもたちのようでした。

2 水事情が悪く、絶対に提供されたボトルの水しか飲んではいけないこと。氷もだめ、水を使う食品、たとえば飴や菓子。保証されたもの以外は止めること。空気も汚れていて、街中埃だらけです。ベトナム行きにはマスクは必需です。ピカピカの車なんて見当たりません。埃に覆われています。当然のごとく水が濁ります。

3 治安が悪く、スリや盗みが横行。リュックは体の前に。背中に背負わない。一人歩きはしない。アンさん自身も、バックをナイフで切られて金品を奪われるという被害にあっているとか携帯電話は特に狙われるということです。ホテルで15万円ほど盗まれた事件があったばかりだそうです。

4 保険に入っている国民は約20%。医療費が高いのと医者への賄賂でお金がかかり、病院にはいけません。病院のベッドも不足していて、一つのベッドに3人の患者ということも珍しくないのだそうです。救急車を頼むと、また賄賂がいてお金がかかる、それでけが人を路上にほったらかし。帰路、空港への途上で交通事故で血を流して倒れている人がいて、私どもの車も救助を求められましたが、時間がなくて通過。

5 交通事情は悪く、信号が殆どありません。その道路は多数のバイクが占め、車はバイクの間を縫うように走っています。横断歩道もありません。歩いて渡ります。走ると事故になるそうで、ゆっくり歩いて渡ります。でも止まってくれるわけではありません。人を躱していくのです。飲酒運転可。MobilePhoneをかけながらもOK。バイクは4人まで同乗可能。ただし、二輪・四輪ともに高額。中国製バイクは5万円。Hondaは20万円。イタリア製は70万円。車は関税が高く3倍。日本で200万円の車は600万円ということです。月収1万3千円くらいですから所有するのは夢の又夢です。車検はありません。路上で故障して止まってしまう車が実に多いと感じました。これも渋滞の原因です。

6 路上を占めている車はヒュンダイが大部分。4輪、マイクロバス、トラック、バス、殆どがヒュンダイとKIAです。ともに韓国の現代自動車のグループです。市内にあるショールームもヒュンダイ。工場もヒュンダイ。日本車はトヨタがちらほら。日産は1台見ました。その他三菱にスバルを1台ずつ。トヨタのショールームはハロン湾で見ました。すっかり出遅れています。韓国と中国の進出が激しく、TPPを中国とは結んでいますが、ベトナムは防戦しきりだそうです。ただし、反中国キャンペーンには激しいものがあります。領土問題です。尖閣諸島と同じ手口で、中国は自国の領土と主張し、後は執拗な嫌がらせと脅しです。それでベトナムの英雄は中国と戦った人たちで、私たちが訪れたお寺も中国と戦った王様を祭っていました。

7 今なおベトナム戦争の影を引きずっています。枯れ葉剤で、手足が奇形。その子も奇形。そいう人たちが路上で援助を求めています。国営の雑貨店を訪れましたが、刺繍に携わっている人たちは殆どがアメリカとの戦争被害に今なお苦しむ人たちです。ちなみに観光客の欧米人はフランス人が多くロシア人がちらほらた。アメリカ人は殆ど見かけませんでした。ベトナムには来られないのかもしれませんね。

 ついでながら、中韓の観光客の傍若無人ぶりには言葉を失いました。ホテルで、CLOSEされているプールに…霧雨も降り寒いですよ…早朝から泳いでいる中国人。朝食のビュッヘ。座席に案内されて、食をとりに座席を離れたところへ、案内も受けず勝手に座り、ビュッヘの料理を抱え込んでいる中国人。雲龍の自然保護区でもあの静寂さをうち破るようなけたたましい嬌声をあげている韓国人。いやはやでした。

8 ハノイは暑いか?いや10度ほどでした。ガイドさんはコートを着ていました。ホーチーミン市は30度を超えていたとか。それでも、二期作が可能で丁度田植えの季節でした。水牛が農作しているのも見えました。米はタイ米で美味しくありません。その分チャーハンは美味しくベトナムチャーハンは有名です。

9 不思議と漢字文化がありません。すべてアルファベットです。フランスの植民地だったからでしょうか?反中国の歴史を背負っているからでしょうか?でも、70%が仏教徒だそうで、お経は漢字です。

10 大学進学率は60%程。これには驚きました。しかし職場がない、働き場所がないそうです。

11 犬や猫がいない…??アンさんに伺ったら、犬は犬肉の高級レストランがあって食す。だから、犬を外で飼っていると連れ去られて売られてしまう。一頭だいたい日本円で2万円程。犬は一頭5㎏だから、㎏4千円で牛肉より高いとか。

12 街並みは3階建てが多く、狭い土地に高くという感じです。3階にテラスがあります。そこが物干しスペースになっています。

13 日本人は金持ちと思われているようで、バッチャンの陶芸村では歓迎の日本語表示がありましたが、いざ商談となると$1=\85と言われ、買うのをやめるといったら¥83にしてきました。それでも吹っかけです。高くても買うという印象があるようです。ツアーで入るレストランはハノイでも高級レストランばかりです。そう思われても仕方がないですね。一般の人は路上で食しています。

« 退職後のボランティア | トップページ | このすばらしい日本人 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 退職記念旅行でベトナムへ:

« 退職後のボランティア | トップページ | このすばらしい日本人 »

最近のトラックバック

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31